藤五郎鰯の煮干と山椒の冷やし@かれん・足立区北千住
北千住煮干中華蕎麦かれん
足立区千住2-52-1
先週訪れた際に案内のあったトウゴロウイワシを使ったメニューの提供が前日から始まった。トウゴロウイワシはイワシと名がついているがイワシとは縁遠い魚で、日本産では漁業資源として有用な仲間はほぼいない。小魚で鱗が硬く処理が面倒なのであまり利用されていないが、味はいいそうだ。そんな魚だが、名前は聞いたことがあったものの食べるのは初めて。しかも煮干になるとどんな味なのだろうかと興味津々で訪れた。平日の11時半にお店に着くと店頭には2人が待っているだけで、このため5分余りで入店することができた。店内に入ってすぐの所に置いてある券売機で標記のボタンをポチっとな。値段は1000円だったのでこの魚の煮干はそれほど高くはないのだろう。
カウンター席に座ってからは5分ほどで配膳された。厨房を見ていると、麺を2分30秒茹でた後に水道水で冷まし、さらに冷水で締めてから冷たいスープを張った丼に入れ、整えてから具材等を盛り付けて完成という段取りだった。麺は緩く波打つ中麺。硬いわけではないが強い弾力があってそう簡単には噛み切れない。スープは淡い醤油色をしているが、醤油の風味は極めて穏やかで塩ラーメンとの中間といった感じだ。魚介の風味ははっきりと感じられるが白口煮干ほど魚感はなく、臭いもかなり控えめ。このため、スープを口に含むと、魚介よりも山椒の風味の方を感じる。勝手な印象だが、トウゴロウイワシの煮干はエソ煮干の味わいに似ているような気がする。また、具材や薬味として多めのスライスオニオン、千切りの大葉、ばら海苔、カイワレが使われているので、これらの風味もスープの魚臭さを和らげるのに役立っているようだ。肉はいつものように肩ロースのレアチャーと鶏ムネのレアチャー。どちらもしっとりと軟らかく、肩ロースの方はしっかりとした豚肉の旨味が、鶏ムネはサッパリとした上品な旨味がそれぞれあってどちらも美味。
今回は食べ終わりが近づくにつれ魚介の風味が弱まるのが少し気になったものの、この日のように蒸し暑い日には引っかかりなくサッパリと食べられるこんな冷たい一杯がピッタリだった。ところで、高野店長はどうして休みなんだ?
・お気に入り度:〇
Albums: 東京のラーメン・その4
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