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2018_1231_161537 湾処

写真: 2018_1231_161537 湾処

写真: 2018_1231_161901 山崎蒸溜所 写真: 2018_1231_124901 にしんそば盛り過ぎ

湾処(わんど)は淀川独特の地形で、河原に多数の独立した池が形成されています。
ここでは本流とは異なった生態系がかたちづくられていて湾処の固有種が生息しています。
元々は明治時代に蒸気船が遡上するときの抵抗を減らすのを目的に、御雇い外国人技師の指導で、水の流れを屈曲させて勢いを弱めるため川岸から川の中央に向かって水制と呼ばれる堰のようなものが造られました。
やがてこの水制に土砂が溜まって本流とはほぼ独立した湾処(わんど)と呼ばれる池が形成されるようになりました。

蒸気船の方はやがて役目を鉄道にとってかわられて姿を消し、湾処も水の勢いを抑えるという本来の目的自体の必要性はほとんどなくなりましたが、後年、湾処は本流に比較して水の流れが穏やかで本流とは全く異なる生態系が形成され、本流では絶滅危惧種だった魚が湾処でたくさん繁殖しているのが発見されるなど本来の狙いとは異なった部分で注目を集めるようになります。
偶然の産物ですね。
そのため現在では淀川に限らず各地の川でビオトープとして改修工事に合わせて湾処が人工的に形成されています。

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